「CONLUX製NB-2MB1シリーズ」新札1000円札を受け付けない原因と対処法
CONLUX製のビルバリNB-2MB1シリーズにおいて、旧千円札は問題なく読み込むものの、2024年に発行された新札1000円札の読込を拒否する症状が報告されています。
この問題は、オーバーホールやリペアを行ったお客様からご相談いただいています。
※新品のビルバリは、問題なく新・旧1000円札を読み込むのでご安心ください。
結論から言うと、この問題は故障ではなく、スイッチの変更を忘れていたために起こるものでした。
スイッチの変更さえすれば、新札を正常に読み込むようになるのでご安心ください!
Contents
CONLUXとは?
CONLUXとは、埼玉県坂戸市に本社を構える会社で、自動販売機・券売機・両替機・自動釣銭機などで使用されるコインメックやビルバリを製造しているメーカーです。
識別機やコインメックに関しては、娯楽施設や金融機関などで最も多く使用されている、信頼性の高いメーカーです。当社も中古の両替機・券売機を取り扱っており、長年使用しても故障が少なく、耐久性が高いことをよく理解しています。
新札を読み込まない原因は?
具体的には、ビルバリのディップスイッチ設定が、新千円札を受け付けるように調整されていなかったことが原因です。
これにより、新札が正常に認識されず、読み込みができないという不具合が発生しています。
この問題の対処には、ディップスイッチの再設定が必要となります。
詳しい手順や対応方法については、以下の指示に従って調整を行ってください。
ビルバリのディップスイッチ変更方法
ここから、ディップスイッチの変更方法を解説します。手順通りに作業すれば、新千円札を正常に読み込むようになります。
準備する道具は、カッターナイフ1本だけでOKです。
今回は、グローリーの券売機VT-S20をサンプルとして解説します。
手順1:ビルバリを本体から取り外す
まず、ビルバリを本体から取り外してください。取り外し方法は簡単で、白いネジを回すだけで取り外すことができます。
手順2:カッターナイフで蓋を開ける
ビルバリの上部に蓋があります。少し分かりにくいですが、長方形の溝が見えるはずです(赤線で囲った部分)。ここにナイフで切れ目を入れます。
この蓋は両面テープで固定されているだけなので、線に沿って刃を入れると簡単に剥がれます。
カッターナイフを少し斜めにして切り込みを入れてください。すると、蓋が開きます。
手順3:ディップスイッチを切り替える
ここまでくれば、作業はほぼ完了です。四つ並んだスイッチが見えるはずです。
そのうち、右端のスイッチだけが他の方向に向いているのがわかりますか?
このスイッチをONにすると、4つのスイッチがすべて平行になります。
わかりにくい方のために、下に略図を掲載しています。
4番目のスイッチを爪か尖った物で切り替えてください。あまり力を入れずに簡単に切り替えができます。
これで、新千円札を読み込むようになります。
手順4:元に戻す
最後に、蓋を元通りにして本体にセットするだけです。セットが終わったら新1000円札を試しに入れてみてください。
まとめ
今回のビルバリの不具合には、肝を冷やしました。
人生でこんなに血の気が引いたのも久しぶりです。
CONLUX製のビルバリを両替機にセットし、新札を通してみたところ、「お札が戻ってくる…!なぜっ!」「やばい、倒産するかも…」と、頭の中で様々な考えが巡りました。
お客様にどれだけの返金が必要になるのか?電話が鳴り止まないのでは?
など、さまざまな心配が頭を過ぎりました。
メーカーに任せておけば絶対に大丈夫だと思っていた私の考えが甘かったのです。
当社で緊急会議を開いた結果、技術担当の専務がある対策を試み、物の数秒で問題が解決しました。
メーカーから不具合の対処方法を教えてもらう前に、当社では新千円札の問題を解決してしまいました。
ネットオークションなどでビルバリの中古購入した場合、対応してもらえない可能性もありますので、このページを参考にしてくださいね!
※メーカーに改印を頼んでないビルバリはご紹介した方法を行っても新札を読み込めません。
最後になりましたが、中古で券売機・両替機を購入して新札対応のビルバリを購入したい方はアトラスの別サイトにアクセスしてください!
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