
次のデメリットは、つり銭容量の少なさです。
大型券売機に比べ、小型券売機はつり銭を収納できる量が限られており、金種が偏ると営業中に釣り銭を補充しなければならない場面が出てきます。
省スペースでも設置ができる人気の小型卓上券売機
こんかいは、省スペースでも場所を取らずに設置できる小型・卓上券売機を取り上げます。
価格が安く、狭いお店でも設置できるのですが「お店の営業形態に合わなかった」と言った理由でわたしの会社に買取査定を申し込んでくる方が非常に多い券売機でもあります。
そこでこんかいは、買う前に自分のお店に小型の券売機を設置していいものか?
また、どんな営業形態なら小型券売機がピッタリなのかを専門家として詳しく解説します。
はじめて導入する方には是非ポイントと注意点を理解して購入に踏み切ってください。
Contents

小型券売機は、グローリー・芝浦・マミヤオーピー・フジタカなどから販売されています。
24口座から42口座位が一般的です。
グローリーのVT-S20を例にあげると幅が310mm 奥行きが250mm 高さは578mmのサイズ感で非常にコンパクトな設計になってます。
メーカーから販売されてる専用架台を付けると自立式になり、お店の出入り口などに置くことも可能です。

小型券売機にはいくつかのデメリットがあります。
その中でも特に注意すべき点は、最大口座数が24口座と限られていることです。
この24口座をすべて使用すると、ボタン上の文字が小さく表示されてしまいます。
文字が小さいと、高齢者など視力に不安がある方には読みにくくなる可能性が高く、使い勝手に影響を及ぼします。
小型券売機の中には、10口座程度しか対応していない機種も存在します。
そのため、自店のメニュー数に応じて、適切なモデルを選ぶことが重要です。
以上の点を踏まえると、小型券売機を選ぶ際には、メニュー数や使用するユーザー層(高齢者を含むかどうか)を考慮し、自店舗に最適なモデルを選択することが大切です。
たとえば、調理中や忙しい時間帯に釣り銭が不足すると、スタッフが補充作業を行う必要があります。
この作業は時間と労力を奪うだけでなく、衛生面でも懸念があります。
調理中の手で現金を扱うことで、衛生リスクが高まり、食品の安全性に影響を及ぼす可能性も考えられます。
また、釣り銭を補充する作業中に接客が遅れたり、レジが一時的に使用できなくなることで、顧客満足度に悪影響を与えることも考えられます。

デメリットを解消するためには、釣り銭容量の大きな機種を選ぶか、日々の運用でつり銭の偏りを抑える工夫が必要です。
たとえば、高額紙幣の使用を減らすために「お釣りのご協力」を案内したり、事前に釣り銭の補充を徹底しておく方法が考えられます。
小型券売機の選択は、単にサイズや価格で決めるのではなく、店舗の運営スタイルやスタッフの配置状況、衛生管理の観点からも慎重に検討することが重要です。
特に少人数で運営している飲食店では、これらの要素を十分に考慮することで、よりスムーズな運営が可能になります。

小型券売機の3つ目デメリットとして、発券可能な枚数が大型券売機と比べて少ない点が挙げられます。
これは特に来店客数が多い店舗で大きな課題となる可能性があります。
小型券売機では、標準的な厚紙(標準ロール紙)を使用した場合、1ロールで発券できる枚数は約1300枚程度です。
これは、用紙の長さが最小38mmで設定されているためです。
一方で、大型券売機の場合は、同じ厚紙を使っても最少30mmの長さで約10,000枚の発券が可能です。
このように、小型券売機では大型機と比べて一度に発券できる枚数が大幅に少ないことがわかります。

発券枚数が少ないという特性は、特に来店客数が多い飲食店で問題になります。
この交換作業は手間がかかるだけでなく、繁忙時間中に行う場合、運営効率にも影響を与えることがあります。
また、用紙が切れるタイミングによってはお客様を待たせてしまい、顧客満足度の低下を招くリスクもあります。

このようなデメリットを避けるためには、まず自店舗の1日の来店客数をしっかり把握することが重要です。
たとえば、1日に100人程度の来店客が見込まれる場合、小型券売機でも十分対応できる可能性があります。
しかし、1日に500人以上の来店がある店舗では、頻繁な用紙交換が必要になるため、発券枚数の多い大型券売機を選ぶ方が現実的です。

券売機を選ぶ際は、単にサイズや初期費用だけでなく、以下のポイントも考慮してください:
このように、自店舗の運営状況をしっかり分析した上で、小型券売機と大型券売機のどちらが最適かを選択することが重要です。
特に来店客数が多い場合には、大型券売機の採用を検討することで、よりスムーズで効率的な運営が実現できます。

散々と小型券売機のデメリットを羅列いたしましたが、小型券売機を導入するメリットはないのでしょうか?
そんなことはありません。
小型券売機のメリット次の通りです。
メリット1:初期費用が安く済む
メリット2:移動や持ち運びが簡単
メリット3:スペースがないお店でも設置ができる
メリット4:操作方法が簡単である
以上のメリットを順をおって解説します。

意外に思われるかもしれませんが、大型の券売機とVT-B20と小型券売機のVT-S20の値段はほとんどかわりません。
ただし、本体の価格を比べた場合です。
大型の券売機は、オプションが多くなります。
ボタンの数も多く、転倒防止板も付けないといけません。
オプションのボタンが意外と高く、小ボタンで3000前後・中ボタンで一個8000円以上します。
メーカーさんは、新品で大型の券売機を買ったとき30個前後は標準で付けてくれますが、あとはオプション品として購入しなければなりません。
つまり、64口座のボタンがある場合34個はオプションとして購入することになります。
小ボタンの場合、プラスアルファで100,000円以上の価格差がでてきます。
また、転倒防止板もオプション品となり価格は20,000円!
結果的に小型券売機との価格差は合計で120,000円ほどになってしまします。
費用を安く押さえたいのであれば小型券売機が断然お得です。

小型券売機はコンパクトで軽量な設計のため、設置場所を柔軟に変更できるのが大きな利点です。
イベント会場や店舗内での配置替えが容易であり、必要に応じて短時間で移動や持ち運びが可能です。
これにより、スペースの有効活用や一時的な出張販売にも対応しやすくなります。

小型券売機は限られたスペースでも設置可能です。
カウンターの一角やレジ横、入口付近など、わずかな空きスペースを活用できます。
狭い店内や小規模店舗でも、効率的にチケット販売や注文処理が行えるため、業務の効率化と顧客満足度の向上が期待できます。

小型券売機はシンプルな画面表示と分かりやすい操作手順が特徴で、誰でも簡単に扱えるのが魅力です。
大型券売機と比べて、メニューの登録や基本的な操作方法はほとんど変わりませんが、内部の部品が少ないため、小型券売機の方が操作が若干シンプルです。
これにより、従業員やお客様が迷わずスムーズに利用でき、日常業務の効率向上にもつながります。

液晶タイプの小型券売機のデメリット
最近、液晶画面を搭載した小型券売機をよく見かけるようになりましたが、筆者としてはあまりおすすめしません。
その理由は、食券を購入するのに時間がかかるためです。
とくに、メニュー数が多いお店は注意が必要です。液晶画面のサイズが小さいと、最初の画面にメニューを収めようとするあまり、写真や文字が小さくなりがちです。
その結果、ユーザーが目的の商品を見つけづらくなります。
さらに、カテゴリー別に分かれている場合、画面が何度も切り替わるため、どのボタンを押せばよいのか毎回探すことになります。
特に年配のお客様にとっては操作が難しく、後ろに並ぶ他のお客様を気にしてしまい、結果としてお店自体を避けるケースもあります。
こうなると、リピート客が減少する可能性が高くなります。
実際に、当社への売却相談が最も多い機種が、この液晶タイプの小型券売機です。
一見、操作が簡単そうに見えますが、購入までの流れ(導線)が複雑で、非常に分かりにくいのが現状です。
※大手の飲食チェーン店は、液晶タッチパネル式の券売機を2台置いてある場合がほとんどである。
例)ラーメン山岡屋・やよい軒など
液晶タイプの小型券売機は便利に見える一方で、操作性や購入までの手間に課題があります。お客様の使いやすさを第一に考え、液晶の券売機選びは慎重に検討してください。
す。
小型券売機は、省スペースで設置できる点や初期費用の安さ、持ち運びの便利さなど、多くのメリットがあります。
しかし、運営形態や来店客数、提供するメニューの数によってはデメリットが目立つ場合もあります。
特に液晶タイプの小型券売機は、画面サイズの小ささや操作の複雑さから、お客様が迷いやすく、購入に時間がかかることが多いため注意が必要です。
メニューが多い店舗や繁盛店の場合は、発券数や操作のしやすさを考慮して、大型液晶タイプや複数台設置を検討すると良いでしょう。
小型券売機はあくまでシンプルな運営向けの機器です。
「自分の店舗に本当に合うのか?」 をよく考え、後悔のない選択をすることが成功のカギです。
お客様の利便性を最優先にし、快適に利用していただける環境を整えることが、店舗の繁盛につながります。
別サイトに遷移します
お問い合わせはこちら