両替機の故障 グローリーERD-20Qの電源部編
みなさん、こんにちは! こんかいは電源部の修理ネタです。
パチンコ屋さん・ゲームセンター・飲食店さんで使われてるグローリーERD-20Qのエラーについて 解説します。
- 両替機の電源が入らない
- 電源を入れるとエラーが表示される「E990」「HHHH」
などの表示があったらご相談ください。
Contents
ERD-20Qとは?
「写真の両替機をどこかでみたっ!」と言う人も多いのではないでしょうか?
販売されてから20年以上が経つグローリー製の両替機ERD-20Qという名前の両替機です。
20万台という大ヒット商品です。
まだ、現役で使ってる店もたくさんあると思います。
20年しても使えるって、ほんと凄いですよね!
この両替機は、中古品として使用されてる方がたくさんいます。
ノーメンテナンスで、販売してる方も多いので不具合が多い両替機です。
20年以上経ってますからね!
当社も徹底的に、テストと部品交換をしてますが故障のリスクが高いのはまちがいありません。
このページは、電源部故障について取り上げます。
やがて、やってくるお札の変更までは粘って使いたい商品ですよね!
両替機は、新品で買うと安くても50万円以上しますからね!
その前に・・・ホントに故障ですか?
まず・・・・「ほんとに故障ですか?」
もう一度コンセントなどが抜けていないか確認してくださいね。
よくある事例なので定期的にグラグラしてないか、目視することをおすすめします。
両替機の横にある棚や冷水機などを動かしたり、配置を変えるときにうっかりコンセントを入れるのを忘れたりする場合もあるのでチェックしてください。
コンセントが接続されてるのに電源が入らない
コンセントが抜けてなかったら、電源部と入金部のコネクタが緩んでたり抜けてないか見てみましょう!
まずは、電源部周辺のコネクターが抜けてないか確認します。
〇で囲んだ部分にビスがあるのでドライバーで外します。
取り外しはかんたんですが、作業する前に必ずコンセントを抜いてください。
カバーを外すと写真のような状態になります。
ここで、確認するのは〇で囲んだ部分のコネクターです。
抜けそうになってたり、グラグラしてたりしませんか?
手で触ってグラグラしてるようだったら、しっかりとプラグを押し込んでください。
部品交換やお札の出し入れで、ソケットが抜けることがあります。
コネクターが抜けそうになり、接触不良がおこるのは珍しいことではないのでチェックしてください。
電源部の交換方法を動画で解説
電源部の交換方法を動画にしました。
動画をみると簡単に取り外しができるとおもいます。
注意点は、ビスを取り外すときです。
とくに、本体と繋がってる3カ所のうちの一番下のネジを取り外すとき注意してください。
ネジがナメてしまうと取り外しが難しくなります。
入金ユニットのコネクターを入念にチェックする
入金ユニット(1000円の払出部)のコネクターが、接続されてないこともよくある事例です。
オスとメスのコネクターの間に隙間があったら、しっかりと繋ぎなおしてください。
修理・ユニットの交換のときに、コネクターの接触不良で電源が入らないとお問合せをいただくことが多くなってます。
目視だけでなく、手でしっかりつながってるか確認をしてくださいね!
たこ足配線について
たこ足配線についてご説明します。
AC100Vの電源を使用するときの注意点です。
業務用の冷蔵庫など電力を消費する厨房機器と、コンセントを一緒にすることは避けてくださいね!
当社の修理担当者に聞くと、100V±10Vの範囲を超えるとエラーが出る可能性があるとのことです。
厨房機器などは電力を使う場合があるので、たこ足配線で両替機を使ってると一瞬電圧が落ちる
現象が起こることがあるそうです。
例えば、家庭でも掃除機を使うと蛍光灯が一瞬だけチカっとして暗くなることがあると思います。
そのような状態が、発生すると990エラーやHHHHHなどの見慣れないエラーコードが両替機に表示されます。
以上のことを、もう一度見直してそれでも改善できなかったら、ご相談ください。
一般のお客様は絶対に触れないで!
電源部は、専門の知識がない方は分解はしないでください。
理由は、電源部には高圧の部分があるからです。
下の写真は、電源部の内部です。
上蓋をあけて中身を見るだけだったら構いません。
2枚の写真は、同じ部分の写真ですがERD-20Qは、2パターンの電源部があります。
- 1枚目の写真が旧型タイプ
- 2枚目の写真が改良タイプ
となります。
マイナスドライバーの先端をよく見ると、1枚目の写真には基盤が付いていません。
ちょっと、わかりにくいかもしれませんが、改良版は基盤が付いてます。
改良したという事は、なにかしら不具合があったということです。
旧型の電源部は、部品の劣化による不具合が多いので故障があったらすぐにご相談ください。
改良基盤が付いてない両替機は中古で買わない方が良いということです。
メンテナンスを一度もしてない旧型の電源部が付いてる両替機は購入を避けてくださいね。
どっちが、付いてるか買う前に確認する方がいいでしょう。
旧型が付いていても、メンテナンスや修理対応を受け付けてくれる業者から買ってください。
電源スイッチを入れると8888と表示されるエラー
8888の原因は回路に電流が流れる時に出る熱で半田クラックが起きたためです。
半田クラックとは昔のブラウン管テレビで映りが悪くなった時に叩くと一時的に治るアノ症状の根源です。
内部には高電圧部分があります、修理は当社にご依頼ください。
ERD-20Qのいいとこ・悪いとこ
まずは、いいとこです!
20年も経ってますが、部品が比較的簡単に調達できます。
ただし、メーカーが2020年の3月に部品供給を終了してますので、限られた業者しか修理ができません。
搬送用のゴムベルトやベアリングなどの消耗部品を数社しか持ってないのが現状です。
少しでも調子が悪かったら、はやめに相談してください。
部品に限りがあると思ってた方が間違いないかもしれません。
当社は、今のところ部品のストックを持っていますので修理の対応は、しばらく問題ありません。
現在、ベアリング・ゴムベルトなどを各種パーツを自社で作らせています。
ゴムの素材や硬度など細かい設定があるので図面などを書くと意外と面倒な作業となりますが、ほぼ調達できる状況になりそうです。
消耗部分を交換すると、相当に長持ちする両替機となります。 この辺が、ERD-20Qのいいとこです。
悪いとこ!
悪いとこは、見た目が少し使用感があるという事です。
これは、仕方のないことかもしれません。 20年も頑張ってくれてますからね!
「故障しても、メーカーが対応してくれない!」
これも仕方がないことだと思います。
逆にメーカーさんを褒めていただきたいと思います。
これだけ、長持ちしてるので! それ以外は、悪いとこがございません!
電源部の故障対策!
結論からいいますと対策はありません。 ぶしつけな回答で申し訳ありません。
この部品は、一般のお客様が触れる部分ではないので壊れたら交換と思っていてください。
メンテナンスしてない電源部は消耗品だと割り切って使うしかないと思います。
どうしても、故障が嫌な方は新品の両替機をオススメします。
おすすめのメーカーもご紹介しますので、中古で購入するのに抵抗があるお客様はBOSTECがおすすめですよ!
当社では、修理の対応ができますのでご相談ください。
また、常時ストック品を用意してるので急を要するお客様は午前中に連絡いただければ即日 ※発送します。
新品両替機でおすすめのメーカーは?
新品のメーカーで比較的安価な両替機を出してるメーカーはBOSTECです。
当社も、BX-108をさいきん中古で取扱いしてますが、PD-17という循環式のユニットを使ってます。
これは、GLORYもERD-50やERD-120で使用していたユニットなのでおすすめです。
カード券売機などにも多く採用された実績のある紙幣払出ユニットです。
NB-4W2という型番でも呼ばれていますが、中身は一緒です。
ボステックは昔から両替機は良いのを出してます。 両替機に関しては良いメーカーです。
まとめ
こんかいは、非常に問合せの多い案件をご紹介しました。
正直申し上げますと専門知識がないと、ご自分で修理するのは難しいと思います。
しかし、ほとんど修理できる故障なので慌てないでください。
さきほども、申し上げましたが急いでるお客様は、即日代替品をお出しします。
電源部の交換は比較的簡単なので当社に依頼していただければ取外しの動画をメールで 送ります。
手順通りにやればホントに簡単です。 この両替機は部品交換も比較的簡単なので人気があるのかもしれません。
整備をしっかりした当社のERD-20Qを使ってみませんか? 宜しくお願いします!
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